幸せセンサー


 はじめて試す美容液を顔に塗って寝た次の日、起きてまず鏡を見たりしませんか?何か良い変化が起きてるかも!って。 

  とはいえ私は肌があまり強くない(というよりあきらか弱い!)ので、むやみやたらに新商品を試す事には抵抗がありまくりです。残念!   


  化粧品が肌に科学的変化をもたらして整えるものであるのに対して、ハタヨガは体に物理的変化をもたらして整えようとするものです。体は重力や慣性の法則などに従うため、それらの物理的法則と調和した動きになるように見直していけば、痛みや葛藤などの違和感は自然と和らいでいきます。 


  ヨガの伝統的な教えによると、人は「体」、「呼吸」、「心」という3つの側面に分けられます。言葉を変えると、人は「物理的」で「科学的」で「情報的」な存在だということです。  「こころ」あるいは「情報的」な側面については、その他のふたつ、「体」あるいは「物理的」な側面と「呼吸」あるいは「科学的」な側面を整える事で、自ずと整っていくものだとされます。  


  幸せを感じるためにはカタチのない幸せを頭の中でどれだけ追いかけてもダメで、まずは目の前に現れた具体的な事に向き合って自分の体を動かして、呼吸や食事の仕方などにもできる範囲で気を配り、体内を滞りなく巡らせることに穏やかに集中し続けていれば、幸せを感じられる境地にいつの間にやら心が到達している事に気付く日がやってきます。        


  まわりから自分がどのように見えているかとは関係なく、自分の内側に確かに感じられるその境地は、広々として風通しよく、穏やかで安らぎあるスペースです。  


 ヨガの練習中にはまず、理にかなっていない動き、あるいは今の自分にそぐわない動きを注意深く取り除きます。そして少しずつ理にかなっている動きに努力の方向性を合わせながら、今の自分にちょうどいいペース、ちょうどいい力加減を探り、ひとつひとつ丁寧にポーズをとっていきます。

  幸せという果実を得るために雑草や害虫を間引いたりして土壌のコンディションを整えながら、種をまくみたいにして。  

 あるいは、翌朝、目が覚めたら昨日よりも少しだけきれいになっている(かもしれない)可能性を秘めた美容法を寝る前に仕込んでおくみたいに。 


  今の自分にとってちょうどいいペース、力加減をはかるのに使うものさしは、自分の感覚です。ヨガのポーズを通じて、日々刻々と変化する自分の「体」と「呼吸」を、自分の「心」ではかり直すという事を根気強く繰り返す内に、自分の深層が自分の表層に何を伝えたがっているのかをとらえる“幸せセンサー“が磨かれていきます。  

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HANE YOGA

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