続ける強さ
先日2〜3人でお昼を食べながら話をしていて、なぜだか気になるフレーズがありました。
「(この後の、あまり気乗りしない予定)、早く終わるといいねー」
「私、毎朝、今日早く終わらないかな〜って思ってるよー」
「夜、ご飯食べてる時間だけ長ーくなればいいのにね ! 笑」
気乗りしない役割や、責任のある仕事に取りかかる直前、つまり、今から気を張らなあかんよーというタイミングで、同じ状況の人が数人集まってお茶でも飲みながら、ゆるゆると話をしてたら、こういう会話になってしかりだと思うんです。
遊びの予定の前ならいざ知らず、毎日遊んでばかりいる訳にもいかないし、気乗りしようがしまいが、こなしていくべき日常業務があります。
私は思うんですけど、目とか耳とか舌とか入力系の感覚器官て、快の感覚を得られる対象に出会った瞬間すぐに、それを快であると脳まで伝えるけど、手とか足とか出力系の行動器官は、その〝動いている事が快である〟っていう事を脳が捉えるまでに少し時間がかかるんです。
脳から運動神経を通じて手足を動かして(出力)、目、耳、口、鼻、肌から感覚神経を通じて脳に感覚の信号がもたらされる(入力)という、人の体の構造上、自転車のこぎ始めが一番重たいのと同じように、気乗りしようがしまいが、まず自分の意思で踏み出す一歩目は重たくてあたり前で、その脳と体がフィードバックしあっている感じ、全身の神経が活性して生命活動が軌道に乗った感じになるまでには、やっぱり少し時間がかかるんでしょうね。
ちなみに、脳の性質としては、入力よりも出力の時に、より記憶としてしっかり刻まれるそうです。
文句や泣き声を言いながらでも、毎日こつこつと、淡々と、はじめの一歩を踏み出し続ける習慣を身につけているすべての人をとても尊敬しています。
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