安定の三角
トリコーナアーサナ(三角のポーズ)というポーズがあります。
三角という形は安定の象徴で、物質を作る原子も安定性を求めて正三角形に並びたがる性質があるそうです。
建築の世界では、「トラス構造」というのがあります。三角形を一つの単位として組み合わせる事で、軽さと強さと安定性を実現させる事ができるという構造で、東京タワーやスカイツリー、パリのエッフェル塔などに応用されています。ちなみにエッフェル塔は、人体の大腿骨が持つ疲労を散らす補強構造に着想を得て設計された物なんだそうです。おもしろいですね!
ヨガの世界では心の安定を図るための「三密」という行があります。これは人間の存在をあえていちど3つの側面、「心」「呼吸」「身体」に分けて捉えた上で、今ここで再び一つに結び直していこうというものです。
実際に、自分の身体を使って色んな形、ポーズを作ってみると、確かに、身体の動きや姿勢と、その身体の内を流れる呼吸の状態、そして心理状態には、切っても切れない密接な関係がある事に気付かされます。
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