ヒヤシンス

こどもが幼稚園に通っていた頃、ヒヤシンスの水栽培セットを毎年持ち帰ってきました。

プラスチックの容器に水を入れて、水面すれすれの所に球根をセットします。容器は底が広くて、口がすぼまった形をしているので、球根が水に沈むような事はありません。

はじめのうち、透明のプラスチック容器を紙箱に入れてフタをして、球根に光があたらないようにしておくと、水の中にどんどん根を広げていきます。

充分に根を広げたところではじめて、容器を紙箱から取り出して日光に当てます。すると、ぐんぐん茎が伸びてきれいな花を咲かせます。開いてはじめて、何色の花かがわかります。

…これ、ヨガをしていると、人って、ヒヤシンスの水栽培のちょうど反対の作業が必要なんだな〜と思うんですよね。

私達は産まれてすぐから光に当たっていて、五感を通じて外の世界から刺激を受け続けています。

それを続けている内に、人はどうやら場合によっては、根が短くなっていって水から離れてしまった球根みたいな事になってしまうようなんです。頭で考えてばかりになって体を置き去りにしている状態。

ヨガをするとか、絵を描くとか、文章を描くとか、楽器を演奏するとか、何かを作るとか、そういう「直接、自分と向き合う」ような、「自分のできる限りかき集めたものを一つの型から絞り出す」みたいな作業って、言ったら、ヒヤシンスの水栽培セットを紙箱に入れてフタをしているような事なんじゃないかと思うんです。

ヒヤシンスと違って、人の場合は、自分の外を見たり、内を観たりを、交互に根気強く続けていくと、おもしろい事が起きるようにできているんでしょうか?

HANE YOGA

open yoga space ハネヨガ

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