かみあう一日


 こどもの用事の付き添いで大阪市内に来ていて、スターバックスでコーヒーを飲みながら用事が済むのを待っています。

 それで、この使い捨てのコーヒーカップのフタについて、なんですけど。

 いつも私は、例えばコンビニでコーヒーを買ってフタをして店から出たとしても、飲む前にフタを外してたんです。今の今まで。

 でもこの前たまたま、YouTubeでミキティと庄司夫妻がスタバ(他のお店だったかもしれない)のホットドリンクを買って一緒に飲んでいるのを見て、その時二人とも、フタをしたまま飲んでたんです。

 ずっと前から、フタに小さな切れ込みが入っているのは知っていたし、その切れ込みを外して邪魔にならないように反対側のパーツと凸凹をかみ合わせて(うまいことできてる!)フタをしたまま飲んでいる人も絶対目にしていたはずなんです。

 でも、なぜか今まではちゃんと見ていなかった。別に困っていないし。このフタがどうしてこういう形をしているのか、たまに少しだけ疑問に思う事はあっても、それをハッキリさせて使いこなす必要を感じていなかった。

 今ふと、ミキティ夫妻の動画を思い出したので、試しにフタのデザインを使いこなして外さずに飲んでみたら、確かに便利。プラスチックのフタに口をつけた時の感触も、想像していたほど不快ではない。私はフタは要らないと決めつけず、手がふさがっていたり、なるべく長く保温しておきたい時は、フタをしたまま飲みます。これからは。

 本当は、この時間を使ってコーヒーではなくイヤリングの話を書こうと思ってたんです。数日前に、家でイヤリングを落として戸棚の下の隙間に入ってしまった時の話。

 のぞきこんで探したけど見つからなくて、確かに落ちた音がしたけど見当たらないから空耳だったのかもしれないし、外出前で時間の余裕もないから一旦諦めて、また後で探そうとしました。私はよく使うイヤリングをまとめてひとつのプレートに置いているのですが、とりあえずその日につけようと思っていたイヤリングをいざ耳につけようとしたら、片っぽしかない。そこで初めて、さっき落としたイヤリングが、まさに今からつけようとしていたイヤリングだったと気づいて、もう一度戸棚の下をのぞき込みました。

 やっぱりない。

 なんで?と思ってスマホのライトで照らしたら、一番奥の隅っこに落ちているのを発見しました。
 自分が探しているものの姿形を具体的にイメージして、さらに周りを明るく照らしたら、すぐに出てきた。

 まわりの人を見習って、コーヒーカップのフタのデザインの意図を読みとり使いこなすと便利だという話と、なくしたイヤリングを見つけるためには頭の中で探し物を具体的にイメージして、場を明るくクリアにしてよく見る必要がある、という話は、一見まったく関係ないようでいて、自分の内も外もよーく見て諸々をかみ合わせるとスッキリするよ、という気づきをもたらしてくれた、という共通点によって私の中で結ばれています。

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