2020年もありがとうございました

2020年は、私事ですが昨年末から闘病していた父親を亡くし、自分の力ではどうにもならない事と向き合わざるを得ない、変化の多い一年となりました。

コロナ感染の広がりも続いていて、世の中全体が今も大きな変化のただ中にあります。

変化するという事は、良くも悪くも何らかの気づきをもたらしやすくします。人生を通じた全身かけての学びが否応なく加速される。

逆に言うと、何かを学ぶという事は自ら変化を加速させる事だとも言えます。そして、変化というのは不可逆的なものです。学ぶ事で自分自身の認識自体が変わっていくから、学ぶ前と同じようにはもう物事を捉えられなくなる。良くも悪くも。

何だか、ずいぶん怖い事のようにも思えるし、実際、打ちひしがれるとはこういう事をいうのか、と感じる事もあったりしますが、でも、変化する、その過程で学ぶことがある、というのは、やっぱり希望に向かうものなんだと信じています。

水泳の池江璃花子選手が闘病の後、競技に復帰した時のコメントで、辛くてたまらない治療に向き合っている時、心の支えとなったのは水泳の夢とか目標があった事で、厳しい現実から目を逸らさず向き合い取り組む事と、夢や希望を持つ事は、どちらも生きるのに切実に必要な事だったというような内容の事を言っていたのが、心に残っています。その通りだと思います。

何度も「ありがとう」と口にしながら、変化していく自分を穏やかにそのまま受け入れていた父親の姿に、シャバアーサナ(くつろぎのポーズ・しかばねのポーズ…最後までできる限り全身の統一を保ちながらも、最後には全ての頑張り、緊張、抵抗を手放し、大地に委ねるポーズ)の上手な入り方を最後にていねいに教えてもらったような気がしています。

大きく心が揺れたこの一年も、ヨガの習慣に支えられました。ご参加くださいました皆様、本当にありがとうございました。

どうぞ穏やかに年末年始の時を過ごされますように。

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