阪神 vs 巨人


 甲子園球場に、野球の試合を観にいきました。野球は全然詳しくないけど、とにかく楽しかった!

 

 趣味にせよ仕事にせよ、人がどうしてそれをする事になったのか、という事にすごく興味があります。

 

 ある人は野球をする事になり、ある人はサッカーをする事になり、またある人はヨガをする事になります。何をやってみたいと思うか、何をした時に自分にしっくりくると感じるかって人それぞれです。

 

 野球という競技では、選手観客すべての人の視線がピッチャーとバッターの対決の瞬間に集中する場面が繰り返し繰り返しやってきます。

 

 虫メガネで日光を集めて紙を燃やすみたいに、球場という装置の中で、守備と攻撃の二極のいずれかに人のエネルギーを集めて、どちらが上回るかを競っているようで、応援する側にも自然と当事者意識が生まれ、力が入ります。


 場のエネルギーを一身に引き受けて、自分の内で増幅させ、奇跡のような展開を当たり前のように次々に生み出していく選手達は、比喩ではなく本当に血のにじむ訓練をくぐり抜けて集まってきた勇者達です。


 そう考えると、今をときめく大谷翔平選手にいたっては、奇跡のような展開の生み出し加減が人間離れしていて、ほとんど卑弥呼?みたいな感じがしてくるわけですが、大谷選手といえば、この前本屋に行った時に大谷選手の愛読書コーナーがあって、その一角にヨガを日本に広めた中村天風の本がありました。


 色々と書いてある中でも、中村天風が一番強調しているのは「積極的人生」という事。

 

 どれだけ時間がかかろうとも、自分の内の種火を、自らの意思で起こさない限り、どんなにまわりがいい風を吹かせてくれたところで、命の火が燃えさかることはありません。

 

 自らの内に起こした能動的エネルギーと、まわりから引き受けた受動的エネルギーが、らせんのように混じり合い調和した時、おもしろい展開が人の間に自然と立ち顕れます。



 

0コメント

  • 1000 / 1000