「運動脳」
今日は天気が良かったので、こたつ布団を洗いました。勢いがついて、カーテンも外して洗いました。勢いが止まらなくなって、シーツもはがして洗いたくなったけど、もう干す場所がないので、やめときました。
そのあと掃除して料理をしている間も、おひさまが洗濯物を乾かす仕事を同時進行でしてくれているから、掃除と料理が終わる頃には、洗濯物もすっかり乾いていました。
「スマホ脳」の著者で精神科医のアンデシュ・ハンセンが「運動脳」の中で書いている事によると、身体を動かすのであればどんな事でも脳の働きを高めるのに有効であり、いつ、どこで、何をするかは大した問題ではないそうです。運動はスポーツを上達させるためだけのものではなく、たとえば通勤するときは車を使わずに自転車をこぐ、テレビばかり見ていないで庭いじりや散歩をする、そういったこと全てが脳にとって価値がある、といいます。ちなみにこの本では、ひたすら、運動がどれだけ脳やメンタルヘルスに良いかを力説しています。精神科医としてベストな処方、それは「運動」だと言い切るほどに。
そういう意味では、家事はスポーツではないけど、かなりの運動になっていて、自分の体や脳にとって有意義でありながら同時に、家の中が片付いたり、おいしい食事をとれたりする事で、結果として大きな満足感を得られるものでもあります。
問題は。とはいえ家事は、快適に暮らすために必要な義務でもある、という事です。
ある記事によると、YouTube中毒になっている子どもの視聴時間を減らすため、逆に毎日必ず2時間YouTubeを見て、何を見たのか、そしてその感想を書く事を義務付けたら、もう見るのが嫌になって見なくなったそうです。そのくらい、義務というのは人の気を重くさせるものでもあるわけです。
運動全般も、体や脳にいいというのはわかっていても、やらねばならないと思いすぎると嫌になってしまうのは同じですね。
どうしたら楽しく動き続けることができるのだろう。
洗濯干しに話を戻しますが、天気のいい日に洗濯物を外に干すところまでやっておけば、後の仕事は全部おひさまが自動的に進めてくれますよね。大きなエネルギーが働く「間」に合わせて動くとスムーズに仕事が進むというこの感じ、実はヨガをしている時にも感じる感覚なんです。
たとえば、しっかりと地面を押して、地面から押し返される反力に乗って動いたり、体の自律的な無意識の働きである呼吸のペースに合わせて動いたり。
家事でも育児でも介護でも、体を動かさなくてはこなせない仕事や運動は、自分ひとりで頑張ってやらなくてはいけないと思いすぎると気が重くなるけど、誰かや何かとつながって一緒に動いていこうと思えば、気が軽くなって楽しく動き続けることができそうです。
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