青いバラ

 

 アロマのいい香りが気分をよくしてくれる事はわかっていながら、部屋のディフューザーの水を入れ替えたりするのがだんだん面倒になってきたりして、使ったり使わなかったりで、なかなか日々の習慣として定着させるところまでは、いっていません。

 


 そんな時に、アロマキャンドルの素材を使った吊り下げタイプの飾り物をいただいて、それをドアノブに吊るしておいたら、部屋に入るたびに揺れて一瞬ほのかにいい香りが漂ってくるのがとても心地よく、なんの手間もかからないしこれはいい!と感じました。


 

 数ヶ月はいい香りが続いていたんだけど、そのうち香りの効果がなくなってしまって残念に思っていたら、最近、アロマストーンというのをお店で見つけました。これも、石にアロマオイルを数滴垂らして、そのまま置いておくだけでオッケーというシンプルなしくみで、水蒸気に乗せて香りを飛ばすディフューザーほど広い範囲では楽しめませんが、寝る前の枕元に置いておくだけで、とてもリラックスできます。手間もかからないし、アロマオイルを継ぎ足せるし、これは定着の予感。


 

 匂いや味というのは、視覚、聴覚、触覚がとらえるものよりももっと原始的な感覚で、脳のはたらきとしては、外から入ってきた情報は半分くらいしか大脳新皮質(新しい脳)に入っていかなくて、残りの半分は大脳辺縁系(古い脳)に入っていくそうです。その分、人の本能的な部分に働きかける力がつよいといえます。



 このアロマストーンは目も喜ばせてくれる、かわいいデザインで、ピンクもあったけど、私は何となく青いバラを選びました。



 青いバラ、ブルーローズは古くはギリシャ神話にも登場しながらも自然界には存在しない事から、その花言葉は「不可能・不在」とされていましたが、青い色素を持つ希少種と赤いバラを掛け合わせるなどして、長い年月をかけて日本で品種登録されたことから、その花言葉は「夢が叶う・奇跡」にかわったというエピソードも、なんだかテンションを上げてくれます。



 言葉って、法律や規則が典型的にそうであるように、変えようがなく従うしかないもののように脳はとらえがちですが、言語学者で国語辞典の監修者の金田一秀穂さんが、コピーライターの糸井重里さんとの対談で、若者の流行り言葉も定着すれば辞書に載るし、使われなくなった言い回しは載らなくなるなど、辞書も現実に即して新陳代謝しているという話をしていて、そうなんだ〜おもしろ〜と思いました。



 変われば変わるものです。



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